地方と都会での大きな違いは?
■地方と都会の老人ホームに違いはあるのか
老人ホームは日本全国にあり、介護サービスの内容はほとんど変わりありません。
大きな違いを挙げるとするならば、老人ホームの立地と言えるでしょう。
まず、都会の老人ホームの場合、街が発展しているので交通便が非常に良いです。
なので、外出も地方に比べてしやすく、家族や友人の面会も利便性が高いと言えます。
さらにバリアフリートイレや休憩スペースも地方より多いので、外出時の負担も少ないと考えられるでしょう。
また、周辺に商業施設も充実しているので、お買い物も十分に楽しめる立地になります。
一方、地方の老人ホームは都会に比べて自然環境に恵まれていることが特徴です。
もちろん地方でも交通便の良い都市は多いですが、自然環境が整った老人ホームでは静かで豊かな生活を送れるでしょう。
なお、観光スポットの多い場所の老人ホームであればお出かけの際に、有名な観光地へ足を運べるという魅力もあります。
どちらにもメリットがありますが、都会のデメリットと挙げるとするなら静かな環境が少ないことです。
なので、静かに生活をしたい方には少し不向きと考えられます。
一方、地方ではアクセスに不便なことが多く、入居者の買い物も不便といったデメリットが予想されるでしょう。
■費用やサービスの違い
都会と地方を比べると、物価は都会の方が高いです。
そのため、老人ホームの利用料金も都会の方が高く、地方はやや低価という違いもあります。
また、介護サービスについてほとんど違いはなくても、都会の方が医療・介護分野が進んでいる傾向が強いです。
都会では医療機関も充実しているので、病気を持つ入居者であっても専門医を探すことは難しくありません。
しかし、地方では専門医がいなかったり、片道1時間以上の通院が必要だったりと不便なことが多くみられます。
そして専門医との相性が合わない場合、地方では再び探すための手間が都会よりも多いと言えます。
ですが、地方ではそれらのデメリットを補うために、老人ホームごとに様々な工夫をしているため、不便なく生活することは可能です。
それは都会の老人ホームも同様で、できるだけ自然環境の良いエリアに施設を建設するなどの配慮もされています。
なので、地方と都会のメリットとデメリットを把握しつつ、どんなサービスがあるのかを理解しておくことも老人ホーム探しでは大切なことだと言えるでしょう。
近年は都会から地方、もしくは地方から都会へ移住して老人ホームへ入居するケースも多いので、入居を後悔しないためにも老人ホームへの見学や体験入居を実施しましょう。