特別養護老人ホームを決めるのに期間はいつまで?
■特別養護老人ホーム探しは時間がかかる?
特別養護老人は公的施設になりますが、民間運営として有料老人ホームやグループホームなどがあります。
そして、全体的な割合としてはグループホームが圧倒的に多く、その次に有料老人ホーム、そして特別養護老人ホームが多いです。
有料老人ホームはトータルでの割合で特別養護老人ホームより多い割合ですが、だからといって特別養護老人ホームの施設数が少ないわけではありません。
なので、特別養護老人ホーム自体を探すことは難しくないでしょう。
しかし、問題なのは入所できるまでの待機時間です。
特別養護老人ホームの場合、要介護度が高くても有料老人ホームに比べて低価格で入所することができます。
そのために入所申込者が多く、入所できるまで期間が長いケースは珍しくないのです。
このことから、できるだけ早く入所ができる特別養護老人ホームを探し続け、決定するまで時間がかかってしまうと考えられます。
お住まいの地域や選び方によっても異なりますが、特別養護老人ホームを決定するまで長くても1年以上の期間が必要となるでしょう。
また、気になる特別養護老人ホームが見つかっても問い合わせや資料請求、見学予約まで1~2週間、見学や体験入所まで2週間~1ヶ月もかかります。
そして、契約も申し込んでから2~3週間かかるため、決定した後も入所まで時間がかかることを理解しておきましょう。
■特別養護老人ホームの待機期間について
特別養護老人ホームへの入所待機者は全国で50万人以上というデータがあり、高齢化社会なので今後も増えていくと予想されています。
本来なら施設の増加を検討しますが、社会保障費の負担が増えて財源が確保できず、増加による待機問題の解消は進んでいないのが現状です。
そしてその待機期間ですが、早くて1ヶ月未満、平均的に多いのが1ヶ月以上3ヶ月未満となります。
しかし、3ヶ月以上の待機者も多く、なかには1年どころか2~3年以上かかってしまうケースもあるそうです。
なので、多くの希望者が複数の特別養護老人ホームに入所申し込みをしています。
また、入所するまでの間は在宅介護が基本で、介護度が進んでしまった場合は一時的に別の施設へ入所を検討される方も多いです。
このため、待機期間が長いと介護や費用の負担も大きいと言えるでしょう。
地域によっても待機状況は異なるため、特別養護老人ホームへの入所を検討する際は、待機する間の介護についても事前に決めておく必要があります。