入居時にしている作業はあるの?
無事に入居する契約を終えると、いよいよ老人ホームでの生活が始まります。
入居前は、行政等の手続きなどを行ったり、月額利用料を支払うための口座を作ったり家族はやることも多くなりますが、入居時にはどのようなことをするのでしょうか?
■老人ホームに入居する前の準備が大切
老人ホームへ引っ越しするために家族が準備しておくことは、衣類や生活用品を入居者とよく相談しながら用意しておくことです。
新しいものを揃えても良いのですが、消耗品でなければ本人が使いやすいもの、使い慣れているものが良いでしょう。
思い入れがあるものや思い出の品など、入居者の意思を尊重しながら選定していきます。
また、事前に老人ホームを見学しに行った際に、部屋の間取りや配置を確認しておくと必要なものが分かりやすいです。
どこに何を配置するかで寸法を計っておく必要もありますし、反対に不要なものも出てきます。
心配だから念のためと無計画に運んでしまうのは後で無駄な作業を増やすだけです。
収納できないのであれば持っていかない、あとは生活しながら入居者と話し合って必要なものを届けていくようにするとスムーズにいきます。
■引っ越し当日に必要なこと
老人ホームに入居する日の引越しは、荷物の量によって家族だけで行うか引っ越し業者に依頼するか選択する必要があります。
家族が車やトラックで荷物を運べるのであれば問題ありませんが、運搬時は床や壁などを傷つけてしまったり慣れない作業で怪我をしてしまうこともあるので気をつけましょう。
そういったことが心配であれば引っ越し専門の業者へお願いするか、老人ホーム向けの引っ越しサービスを行っているところもあるので活用すると便利です。
家財道具の荷造りから搬出・輸送・設置まで行ってくれて、不用品の処分までお任せすることができるので利用してみてはいかがでしょうか。
■病院から退院して老人ホームに入居する
病院から退院を促されそのまま老人ホームへ入居することになった場合は、自宅から老人ホームへ入居する時と同様に家族や身内によって引っ越し作業をする必要があります。
入院中の看護状況などを老人ホームへ引き継がなければいけないので、入居の際に医師からもらった診断書や診療記録を老人ホームに提出しましょう。
■入居後はオリエンテーションがある
入居当日は、引越し作業後にオリエンテーションを行う老人ホームが多いです。
老人ホームでの食事や介護などの流れ、サービスの内容、費用や施設内でのルールをスタッフから説明してもらいます。
入居後の様子を見ながら困ったことがあったら相談することもできますが、老人ホームの基本的な情報を聞くことができるせっかくの機会ですから、分からないことはきちんと確認しておくと良いでしょう。