持病があっての入居は難しい？

老人ホームは基本的に介護が必要な方が入居するものですが、持病があっても入居できる老人ホームもあります。
年齢に伴い病気にかかってしまう可能性が高くなってしまうのは仕方がないことです。
ではどのような病気でも老人ホームへ入居できるのでしょうか。

■重度の病気でなければ入居できる

高齢になると体力も落ちてきてしまい、怪我や病気になってしまいがちです。
糖尿病の治療をしている方や心臓にペースメーカーをつけている方でも治療しながら入居することができます。
また、老人ホームでは嚥下が悪くなった方に対して介護食を提供しています。
年齢と共に食べ物が飲み込みにくくなってしまうので、細かく刻んだり、とろみをつけたり、ペーストにしたりしながら考慮しています。
口から食べ物を取り入れにくくなった人には、中心静脈栄養や胃ろうなどの方法で栄養をとってもらうように工夫しています。
持病を持っていると老人ホームから入所を断られると思っている方も多いのですがそんなことはありません。
入居者の病気は比較的安定していれば拒否されることはなく、老人ホームに医師や看護師が常駐しているところもあるので安心して入所することができます。
専門スタッフがケアしてくれるので、病気の症状を軽減させることもあります。
アルツハイマー・パーキンソン病・認知症などの疾患をお持ちの方でも入居可能な老人ホームは多くあるのです。
一般的にインシュリン注射や透析、吸引などは医療行為とみなされるので医師または看護師でないと認められないのですが、病院と併用している老人ホームであれば入所できるでしょう。
しかし、感染病や伝染病は他の入居者へうつってしまうことが考えられるので入居が不可能なケースが多いです。

■病気によっては医療と併用している老人ホームを選ぶ

注意しないといけない点は、どんな病気や精神疾患をお持ちの方でも老人ホームは医療機関ではないので介護サービスとしての対応は行えますが、医療的な治療などは行っていません。
その点を誤解なさらずに症状が気になる方は、病院や専門医で受診した方が良いでしょう。
入所した当時は持病が比較的安定していても、症状が悪化してしまうケースもあります。
暴力行為など度々問題行動を起こすようになるとスタッフもうまく対処できなくなるので、その場合は専門病院への入院を勧められることもあります。
例えば認知症は脳血管性・ピック病・レビー小体型など種類が色々あり、症状も人によって違うので、老人ホームよりも認知症を専門にしている施設に入所された方がスムーズに対応できることもあります。
病気や症状の度合い、老人ホームにある設備や技術によって大きく変わってくるので、気になる老人ホームをピックアップしてみると良いでしょう。