夫婦で老人ホームなら条件はあるの?
老人ホームを検討するにあたり、老後は夫婦一緒に入居できる老人ホームで生活したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
老人ホームでも2人だけの空間が欲しいと希望される方は増えてきています。
今回は夫婦で老人ホームに入居するためには、どのような条件が必要なのか紹介していきます。
■夫婦で入居できる老人ホームは多いが2人部屋は少ない
老人ホームによって異なりますが、多くの施設では別々の部屋であれば夫婦一緒に入居することは可能です。
その場合は、入居者それぞれの自立・要介護などの受け入れ条件を入所予定の老人ホームに確認した方が良いでしょう。
また、夫婦一緒に同室で入居する場合は、介護付き、住宅型の老人ホームに用意されている2人部屋を利用してみても良いです。
2人部屋で一緒に生活できれば、自宅にいた時と同様に夫婦で同じ時間を共有することができます。
1人の入居では不安だという方も、夫婦で一緒に過ごせるということは安心にもつながります。
片方が病気がちだという場合であれば、なおさら心の支えになるでしょう。
ただし、健康状態が違いすぎる夫婦の場合は、2人部屋への入居は難しいです。
夫婦共に自立できて2人部屋に入居したとしても、どちらかが要介護になった場合は1人部屋になる可能性が高いと言えます。
要介護になると、夜間でも介護スタッフが頻繁に部屋を出入りしますし、常に心配で気になってしまい精神的に疲れてしまうのでお互いのためにもよくありません。
2人部屋は、1人部屋を2つ利用するよりも割安になりますが、予算や場所など希望している部屋が必ず用意できるとは限りません。
2人部屋がある老人ホームはあっても、部屋数が少ないところもあるので、もしも希望されるのであれば早めに探すことをおすすめします。
■夫婦別々の居場所があった場合は1人部屋の方が向いている
自宅で生活していた時、別々の部屋を設けていた夫婦は老人ホームでも同じような環境でいた方がストレスを感じないで済むことが多いです。
寝る時は別々だったのに老人ホームで2人1部屋になると今まで気にならなかったことが気がかりになったり、なかなか寝付けないなど心身に負担をかけることになってしまいます。
そうした場合を考えると、料金が上がってしまうからという理由で2人部屋を選択してしまうのはなかなか環境に馴染めなくなってしまう可能性があります。
老人ホーム内には談話室や共有スペースなど気分転換を行ったり、2人で話せるスペースも多いため、そういったところを活用すると良いでしょう。
このように1人部屋と2人部屋は様々なメリット・デメリットがありますが、入所する夫婦の生活スタイルは、どちらの方が向いているか考えながら探してみてはいかがでしょうか。