老人ホームで化粧は出来るの?
■化粧品の持ち込みもできる
老人ホームに入居する時に、普段使用している物や身の回りの生活用品を一緒に持ち込みます。
もちろん女性は、化粧品を老人ホームに持ち込む方が多くなっています。
化粧をすることに特に規制はありませんが、老人ホームで毎日化粧をすることはなく、来客や老人ホームで開催される特別なイベントなどの時に化粧をすることが多くなります。
化粧も介助してもらいながら行うこともありますが、自分ですることもあります。
■老人ホームでは女性に嬉しいイベントがある
老人ホームでは常に多彩なイベントが催されていますが、中でも女性の入居者に人気のイベントがあります。
それは、美容のプロが老人ホームを訪問して、お化粧教室を開催してくれるイベントです。
化粧品販売企業のプロのメイクさんや老人ホーム専門の美容師さんなどが来て、化粧方法をレクチャーしてくれたり、美容方法などを教えてくれます。
プロのメイクさんは、スキンケアからベースメイクなど、しっかりとした丁寧なメイクを行っていき、何十種類もあるメイク用品からお好みのチークや口紅などを選んでもらったりと、化粧を楽しみながらメイクを施していきます。
また、化粧方法を教えながら自分でメイクしてもらうこともあります。
美容師さんが一緒に老人ホームでイベントを行う時は、化粧の後に髪の毛を切ったり、整えたりすることもあります。
老人ホームにいながら、きれいになった姿に喜ぶ、笑顔が溢れるイベントです。
■化粧をするのには意味がある
老人ホームにいる方は、認知症や自分で生活が送れない方が多くいますが、この「化粧をする」といった行為で心が明るくなれます。
高齢や外出しないといった理由から化粧と遠ざかっていた方は、最初は恥ずかしさや戸惑いがありますが、化粧をしてきれいになっていく姿を見ることで心が元気になったり、楽しい気分になるだけでなく、気持ちや体に変化が表れることもあるのです。
実際に認知症の方が化粧をしたことで、元気になって外出できるようになったという事例もあります。
また、なかなか意志の疎通ができなく常に介助なしで生活できなかった方が、化粧をし始めたら急に体が昔のことを思い出して手を動かし、積極的に化粧を始めることができたなど、化粧することで良い方向に向かっていくことが多くみられるのです。
つまり、化粧は脳や体へ良い刺激となります。
老人ホームでも化粧はできるので、化粧をして良い刺激を受け続けましょう。