お風呂で感染とかは大丈夫?
老人ホームには色んな入居者がいます。
なので、感染病などを心配される方も多いのではないでしょうか?
特にお風呂に関しては、老人ホーム内で共同入浴を行う施設も多く、不安に思う家族も多いです。
■お風呂から感染しやすい病気とは?
老人ホームだけではなく、公共の入浴施設の浴槽からレジオネラ菌に感染して死亡する事故が発生した事があります。
入浴施設の浴槽がレジオネラ属菌に汚染されていた事によって引き起こった事故です。
レジオネラ肺炎やポンティアック熱などの病気になり、発熱や意識障害を引き起こす事もあるため危険です。
高齢者などの抵抗力が弱い方は感染しやすいので注意しなければいけません。
その他にもお風呂で感染する病気はあります。
MRSAやC型肝炎などもそうですが、老人ホームの利用者に傷などがなければ問題ないでしょう。
また、水虫などは浴槽よりもタオルや足拭きマットからの感染が多く見られます。
■老人ホームのお風呂での感染症予防対策とは?
もし、上記のような病気に感染してしまったらどうしようと不安に思う方も多いでしょう。
ですが、老人ホームではきちんと対策を行っている施設がほとんどです。
入居者の健康状態を毎日確認し、定期健診を行う老人ホームも多くみられます。
そのため、入居者の健康についてきちんと把握しています。
感染症を引き起こす病気に罹っている入居者については、お風呂に入らずに体を拭く行為だけで済ませたり、1番最後にお風呂に入ってもらうなどして対応を行っています。
近年は機械浴で個別に使用できる浴槽もあるのでそちらを利用する場合もあるでしょう。
また、感染性の胃腸炎を発症してしまい、万が一浴槽内が吐瀉物で汚染してしまった場合には、排水して掃除を行った後にマニュアルに沿って消毒を行うようにしています。
タオルやマットに関しても、入居者が自分で持参している物を使用したり、毎回交換するように対応している老人ホームが多いです。
■注意が必要な老人ホーム
お風呂のお湯を循環させながら、ろ過をして保温をする循環型の浴槽を使用している老人ホームの場合は少し注意が必要です。
浴槽内のお湯にレジオネラ菌が発生する可能性もあるので、対策が必要なのです。
浴槽のお湯はどのくらいのペースで交換しているのか、ろ過機の洗浄はしているのか、レジオネラ属菌の水質検査はきちんとしているのかなどを、老人ホーム側に確認しましょう。
ほとんどの老人ホームできちんとした対策を練っていると考えられますが、どういった対策をしているのか聞くだけでも安心できるでしょう。