2018/11/13 【解説します】自宅介護の限界点とは?
こんにちは!
株式会社ネクストイノベーション・群馬県老人ホーム介護施設紹介センター「研修・企画部」の佐藤です。
今回は、介護施設に入居するタイミングについて解説したいと思います。
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「介護施設への入居をケアマネジャーに相談したら、まだ早いと言われました。でも、介護する私も限界だし、どうしたらよいのでしょうか」
入居検討しているご家族のお問合わせです。実はこうしたお悩みをたくさんいただきます。
◆在宅介護の専門家としての見解◆
居宅支援事業所のケアマネジャーは、在宅での介護における専門家です。誰しもが自宅での生活を望んでいますし、「可能な限り」在宅介護を継続するように検討するのは当然のことです。
しかしながら、この「可能な限り」という言葉が誤解を生むこともあることを知ってほしいと思います。
◆そもそも国は介護施設を否定していない◆
地域包括ケアシステムという言葉をご存知でしょうか。これは2025年を目標に、厚生労働省が中心となって地域における介護の仕組みです。語弊を恐れずに言えば、自宅を中心とした半径30分圏内の医療・介護の仕組みのことです。
もちろんその中に居宅支援事業所のケアマネジャーも含まれます。ここで注目したいのは、介護施設もその中に含まれるのです。
介護施設を否定していないのです。
◆「可能な限り」の言葉には温度差がある◆
自宅での介護を担う家族や独居の本人などの「可能なこと」と、居宅支援事業所のケアマネジャーの示す「可能なこと」には差があります。特に介護施設への入居は、自宅での支援をしているケアマネジャーが否定的になることも止むを得ないでしょう。
◆本人を中心に考えてみる◆
こうしたときに私がいつも言う言葉があります。「ご本人にとって一番よい方法を考えましょう」と。それは、家族のサポートの限界も含まれるのです。ご家族やご本人と居宅支援事業所のケアマネジャーの「限界」はどちらが優先されるべきかは明白です。
「ご家族やご本人」が「限界」と感じることの方が優先で、国(厚生労働省)も、それを否定していないということなのです。
いかがでしたか?
次回も、介護にまつわる専門家の裏話をお届けする予定です。
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